WEBデザイナーこそデザイン以前の領域に踏み込むべき

こんにちは、石井です。

昨日はWordCamp Tokyo 2017に参加してきました!

WordPressコミュニティのイベントに参加するのは初めてでしたが、座り続けてお尻が痛くなったことを除けば良かったです。

中でも関口 裕さんの『みんなでデザイン、あなたもデザイン』というセッションが印象に残りました。

そこで今日はそのセッションの内容の一部を拝借しまして、今のWEBデザイナーに足りないものについてお話していきます。

みんなでデザイン、あなたもデザイン

一応セッションの内容にも触れておきましょう。

簡単に言えば、デザインが点の制作から面の設計に変わってきたという視点からデザイナーの働き方について問題定義する、といった内容でした。

おそらく関口さんは「デザイン思考のようなデザインを”開く”潮流は、デザイン以前の領域におけるデザイナーとその他の職種(エンジニアなど)との協働を可能にし、高い持続性を生む。今の時代はそういう働き方が理想だよね」的なことを言いたかったのかと思います。

社会学的な視点から議論が展開されていて、社会学をかじったことのある身としては面白かったです。

が、詳しくご紹介すると今回のテーマからそれるので、気になった方は後日WordCamp Tokyo 2017のサイトで公開されるビデオとスライドをご覧ください。

デザイン以前の領域

今回テーマにしたいのは「WEBデザイナーの仕事領域」です。

鍵となるのはセッション内で引用されていた松倉早星さんというプランナーの方のインタビュー記事。

そもそも新しい会社にしなきゃなって思った経緯のひとつに、何かひとつクリエイティブで課題を解決しても、プランナーなのでそこの奥にある課題が見えちゃったりします。本当はそこも手をつけたい!でも、依頼としてはすでに終わっているので「お疲れ様でした!」で終わってたんです……。でも、どうしても言わずにはいれなくなって、伝え出したのが去年あたりからです。「言われるまで気づきませんでした」としっかり聞いてくれて、いままで点だったできごとが線になり、面をつくれる手応えを感じました。

一過性のもので人の行動とか価値観、さらには人生観を変えることはできないけれど、丁寧に積み重ねて、語りかけていくことで実現できる、数年前からそう感じています。そこに対して、もうちょっと腰据えて向き合っていきたいなという思いで会社を作りました。

JDN『リサーチとプランニングにしっかり向き合える会社をつくりたい-松倉早星インタビュー(2)』

関口さんはこれを踏まえて、”デザインがはじまる前の領域”に関わる人もデザインをしていこう、と仰っていました。

非デザイナーがデザイナーに、デザイナーが非デザイナーに歩み寄ることで良い働き方ができるかもね、ということでしょう。

今のWEBデザイナーに足りないもの

この話を聞いた時「そうだそうだ!」と思いました。

世間一般ではWEBデザインの業務は「制作するサイトの見た目を装飾すること」とされています。もちろん例外はあるとは思いますが、業務の範囲がWEBサイトの目に見える部分に限定されている傾向はあるでしょう。

でも、それってどうかと思うんです。

そもそも僕は、デザインとは「クライアントの問題を解決するための表現全般」のことだと考えています。ただ目に見えるグラフィックを制作するだけがデザインではありません。当然ですが、そこには問題解決のための仕組みづくりや設計といった目に見えない部分の作業も含まれています。

しかし、WEBデザイン業界になると、目に見えない部分がないがしろにされる節がある。

確かに分業体制を引いてWEBデザイナーに装飾だけをさせるのは効率的かもしれません。ですが、設計や仕組みが特に大切とされるWEBサイト制作において、デザイナーが目に見えない部分に関与しないのは致命的です。設計や仕組みを理解して初めて(言い方は悪いですが)お客様をそこに誘導する=ビジネス上の問題を解決するデザインができるはずですから。

見た目は綺麗だけどお客様からのお問い合わせが少ないWEBサイトが出来てしまう原因がこれでしょう。WEBサイト制作で最も大切な仕組みや設計を理解していない人が見た目のデザインをするから、お客様からの思ったような反応がとれないのです。ひどい時はデザインとアートを混同し、WEBデザイナーさんの自己表現で終わっていることすらあるでしょう。

WEBデザインの仕事領域を広げよう

そんな残念な現状がWEB制作・WEBデザイン業界にはあると思います。WEBデザイナーがデザイン以前の領域に触れていたら、本来ならもっとお客様に喜んでいただけたかもしれません。

だから、非デザイナーとデザイナーが歩み寄るべきだという意見に僕は賛成します。今回はそれをWEBデザイナーが非デザイン領域に踏み込むという視点でお話させて頂いたわけです。

本当に、WEBサイトの主たる目的であるビジネスにおける仕組みづくりや設計を知らないWEBデザイナーさんはもったいない。社会全体の損につながっていると思いますし、個人としても損しています。

何せこれからの時代は個人で活動していようがいまいが、企業やグループという枠を超えて仕事をすることになったりしますからね。目に見えない部分を扱えるかどうかで、そういったチャンスをものにできるどうか変わってきます。そして、もし仮に独立することになったら、その違いは雲泥の差となって現れるはずです。

だから、この記事を読んだWEBデザイナーさんはぜひ、ビジネス周りの仕組みづくりや設計、マーケティングなどを勉強してみてください。見た目のデザインの枠を超えて目に見えない部分に精通しているWEBデザイナーって貴重ですから。重宝されるはずです。ちなみに個人活動しているのなら、それができないと話になりません。

もし「目に見えない部分、勉強するぞ!」と思ったのなら、ぜひ僕のブログを読んでみてください。きっとお役に立てると思います。

それでは、ありがとうございました!