石井晃太郎ジャーナル

ウケるコンセプトの作り方~ピコ太郎式インパクトとは~

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こんにちは!WEBクリエイターの石井晃太郎です。

先日とある新規事業の打ち合わせに参加していたのですが、そこで”コンセプト”の話になりました。

”コンセプト”は非常にぼんやりとした概念なので一言で説明するのは難しいのですが、わからない人は「商品サービスの核・コア・設計図にあたるもの」という認識で大丈夫かと思います。(あとで具体例を出しますね)

で、この”コンセプト”が、どんなビジネスをする上でも非常に大切なものだと言われています。

例えば、優秀な人材を集め、多額の予算を投入し、長い時間をかけて準備して、何らかの新しい事業を始めたとしましょう。

人もお金も時間もハイレベルで費やしているのだから、何をやってもその事業は成功するように思えますよね?

ですが、その事業のコンセプトがどこにでもありそうな「ありきたりなもの」だったら、それだけで成功は一気に遠のくかもしれません。

逆に、人もいない、お金もない、大して時間もかけてないという一見失敗しそうな事業だったとしても、コンセプトさえ良ければ一気に成功することもあります。

「商品は変えてないけどコンセプトを変えたら一気に売れるようになった」みたいな声も良く聞くぐらいです。

こんな感じで、コンセプト一つがそのビジネス・事業の行方を大きく変えていくのです。

だから新しくビジネスを始めようとしている人やイマイチ事業が上手くいっていない人は、この”コンセプト”を入念に作るなり見なおすなりする必要があるといえます。

特に現代のようなコンテンツ戦国時代では、コンセプトが面白くないと埋もれてしまいますからね。

ビジネスを仕掛ける人は必ずコンセプトについて学ぶべきです。

そこで今回は、ビジネスでとても大切なコンセプトについて、それがどんなものか具体例を交えながら説明した上で、その作り方のポイントをお伝えしていきます。

集客をしなくても勝手にシェア・拡散されてお客さんが集まるような商品・サービスを作りたいのなら、今回の内容は必ず役に立つと思います。

サービス名なんかよりコンセプトが大事

突然ですが「b-monster」ってご存知ですか?

そうです、首都圏沿線の電車内によく広告が張られているあのサービスです。

…え、知らない?

じゃあ「暗闇ボクシング」って言ったらどうでしょう?

たぶん「あー聞いたことある」ってなった人、多いと思います。

(暗闇ボクシングでもわからなかった時のために一応説明しておきますと、暗い部屋の中でアップテンポな音楽と共にサンドバッグを叩きまくる、というダイエットサービスのことです)

僕は仕事でボクシング業界の人と関わることが多いので色々話を聞くのですが、効果があるのかは置いておくとして、実際は「b-monsterは知らないけど暗闇ボクシングは聞いたことある」という人がかなり多いらしいんです。

で、なんでこの話をしたのかというと、「b-monster」を商品サービス名に、「暗闇ボクシング」をコンセプトに置き換えて考えてみて欲しいからです。

b-monsterというダイエットサービスの内容を一言で表した「暗闇ボクシング」。

これがb-monsterのコンセプトとなります。

「コンセプトって何?」という人も、もうどんな概念なのかわかりましたよね。笑

ただ、大切なのはここからです。

b-monsterは現在、サービス名はそこまで知られていないけど暗闇ボクシングというコンセプトは多くの人に知られている、という状況にあります。

このサービス名よりもコンセプトがウケているという状況をみて、僕はちゃんとコンセプトが練られているんだなと感心しました。

たまにですが、新しい事業を始める時、サービス名を決めるのに時間をかけたがる人がいます。

確かに、サービス名は大事です。何の関連性のない名前よりも、サービスの内容が伝わったり覚えやすかったりする名前の方が良いに決まっていますから。

ですが、サービス名よりもコンセプトの方がもっと大事!コンセプトがブレているのにサービス名を考えようとする人がいたら、その人はセンスがありません。

コンセプトって、ビジネスの土台なんですよ。

コンセプトという骨組みが決まっているから、どんな風にビジネスを展開していくかという具体的な部分を決めていけます。

当然サービス名もその具体的な部分。

ビジネスのあらゆることがコンセプトありきといっても過言ではないのです。

その点では、b-monsterはしっかりしてますよね。

「暗闇ボクシング」という言葉が広まっているということは、コンセプトがキチンと確立している証です。

コンセプトがきちんと定まっていれば、あとはそのコンセプトに興味を持った人が自然と集まってきます。

で、口コミで広がっていくなりする過程で、後から商品サービス名が認知されていくわけです。

最初から商品サービス名を人々に認知させようとするのは膨大なコストをかけて広告を打ったりしないとまず無理なので、個人や少人数でビジネスをする場合はオススメできません。

お金を使った強引な手段が取れない小規模ビジネスこそ、コンセプトで勝負していく必要があると言えます。

ただ、冒頭でも述べましたが、いくらコンセプトが定まっていても、それがどこにでもありそうな「ありきたりなもの」だったら話は別です。

コンセプトは「こんなの聞いたことない!」と思わせられるぐらい衝撃的で、思わず興味を引いてしまうぐらい面白いものでなくてはならないんです。

コンセプトがつまらなくて失敗する例

コンセプトがつまらないとそれだけでビジネスは失敗しかねません。

実は僕も昔、b-monsterじゃないですが、ボクシングとダイエットを絡めた事業をやろうとした経験があります。

そのサービスは「ボクシングの動きを使ったパーソナルトレーニングを実際のボクシングチャンピオンとする」というもので、ちょっとゴタゴタがあって打ち上げ前にお蔵入りしてしまったものです。

でもまぁ、今思えばですよ、例え打ち上げたとしても上手くいかなかったでしょう。

いや軌道に乗せることは十分可能な内容でしたが、b-monsterのように爆発的に広まるってことは多分ありませんでした。

なぜならコンセプトが面白くないからです。

当時の僕らは「ボクシングチャンピオンがやるパーソナルトレーニングってめちゃおもろいやん!」と思っていたんですが、よく考えてみましょう。

近年モデルやタレントの影響でダイエットのためのキックボクシングが流行っていますし、ライザップのおかげでトレーナーと1:1で行うパーソナルトレーニングも当たり前なものとなりました。

つまり、僕らが立ち上げようとしていたボクシングとダイエットを絡めたサービスって、既存の、しかも流行のコンセプトを寄せ集めただけだったんです。

強いて言えば「実際のボクシングチャンピオンがやる」って部分は違ったのですが、実はそれもあまり意味はないと僕は考えています。

なぜならトレーナーを誰がやろうがボクシングの範疇から抜け出せていないからです。

「チャンピオンがやる」というのは本格的だということが伝わるぐらいで、ボクシングチャンピオンに価値を感じるボクシングファンを除いて、大した差別化にもなりませんから。

インパクトを考える

では、そのお蔵入りしたサービスはどうやったら上手くいったのでしょうか?

b-monsterと僕らが立ち上げようとしたサービスの違いは何だったのでしょうか?

違いは色々あるとは思いますが、今日はそれをコンセプトという観点からご説明しましょう。

b-monsterのコンセプトとお蔵入りサービスのコンセプトの決定的な違い。

それは”インパクト”の有無です。

”インパクト”は日本語で「衝撃」という意味ですが、要するに見て聞いた瞬間に何らかの衝撃を受けるようなコンセプトになっているかということです。

与える衝撃の種類は何でも構いません。

わかりやすいものだと「驚き」でしょうか。

例えば、僕が3歳ぐらいの時だったかな?花の蜜を吸おうとして花びらを顔に近づけたことがあるんですが、その時花びらに隠れていたアリが突然顔を出してきまして、めちゃ驚いた記憶があります。

こんな感じで何かに驚いた時の記憶って、案外覚えているものなんですよね。

で、どうもこの「驚いた時のことは記憶に刻まれやすい」というのは人間の性質らしくてですね…。

もちろんそれはコンセプトでも一緒なんです。

思わず驚いてしまうようなインパクトのあるコンセプトを提示できれば、簡単に人に覚えてもらえます。

そして驚いたこととかは人にシェアしたくなるのが人間の性ですから、勝手に拡散されていくわけですね。

(セールスの世界でも大切なことを伝える前に何らか形で相手を驚かせるのは常套手段です)

まぁ驚きにも種類があるわけですが笑、驚きをはじめとしたインパクトを与えられるコンセプトは良いコンセプトと言ってよいでしょう。

今は覚えやすさの観点から説明しましたが、インパクトのあるコンセプトは覚えやすいだけでなく、興味も引きます。

例えば、テレビや漫画で「衝撃の展開」とか言われると続きがみたくなっちゃったりしますよね。

詳しい理由は専門家に譲りますが、そんな感じで人ってインパクトを感じる体験をしたくなるものなんです。

そういう意味でも、インパクトって本当に大事。

そして、その大切なインパクトがコンセプトにあれば完璧でしょって話なんです。

インパクトはピコ太郎式に考える

では、コンセプトにインパクトを持たせるにはどうしたら良いのでしょうか?

そこでイメージして欲しいのが、やっぱり消えてしまったピコ太郎の歌『PPAP』です。

あの歌って、ペン+リンゴのアポーペンとペン+パイナポーのパイナポーペンをUh!してくっつけるっていう歌ですよね。

あのUh!した時にインパクトが生まれていると考えてください。笑

つまり、異なる2つの要素をくっつけた時にインパクトは生まれ得るのです。

例えば、先ほどのb-monsterの例だと「暗闇」と「ボクシング」をUh!して「暗闇ボクシング」というコンセプトが出来上がっています。

ここでポイントとなるのが、Uh!する要素は普通だったら合わさらないような意外な組み合わせが良い、ということです。

だって単純に考えて「暗闇」と「ボクシング」って全然つながりませんよね?

「暗いと前見えないやん」とか平気で思っちゃいます。

ですがそこをあえてUh!したことで「何それ!?そんなのアリ!?」と思わせられるのです。

逆に、お蔵入りしてしまった僕らのサービスはこのUh!に失敗していました。

「ボクシング」と「パーソナルトレーニング」をUh!しても、大して面白みが感じられません。

だってキックボクシング(ボクシングでダイエット)とライザップ(パーソナルトレーニング)が流行っているのだから、ボクシングのパーソナルトレーニングが出てきてもおかしくない。

要するに意外性ゼロでインパクトが全然なかったんです。

これはピコ太郎がアポーペンとパイナポーペンをUh!せずに、リンゴとパイナップルをそのままUh!したようなもの。

リンゴとパイナップル何て普通に横に並んでそうですし、全くおもしろくありませんよね。

だからお蔵入りした例のサービスを打ち上げても、おそらく大した話題にはならず、細々と続けていく形になったでしょう。

別の何かをUh!してコンセプトを変えない限りは。

異なる要素を組み合わせても必ずしもインパクトが生まれるわけではない、というのは覚えておきましょう。

…こんな感じで、インパクトのあるコンセプトを作る時は、距離感のあるものを組み合わせた「意外な組み合わせ」を作ると良いです。

ジャンルも業界も離れたものを混ぜ合わせ、まさに「こんなもの見たことない!」というものが作れれば、インパクトはバッチリでしょう。

もちろん、コンセプトにインパクトがあれば絶対に成功するというわけではないのですが、お客さんに興味を持ってもらうというビジネス初期段階の壁はこれだけで超えることができます。

あとはピコ太郎のように消えないように笑、より具体的な部分を詰めていくだけですねー。

おわりに

今日はコンセプトがどんなものでいかに大切なのかと、ウケるコンセプトを作るのに欠かせないインパクトの話をしました。

ピコ太郎がヒットしたのはリンゴとペンをUh!させて生まれたインパクトが人々の心をつかんだからだというのが今日のハイライトです。笑

ちなみに、インパクトはコンセプトだけでなく、サービス名などにも持たせることができます。

例えば、昨年『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』という映画が放映され話題を呼びましたが、ああいうのはタイトルだけでインパクトありますよね。

数年前まで作品のタイトルと言えば短いものが当たり前だったところを、2ちゃんねるのスレッド風のタイトルを採用したライトノベルや漫画が登場し始め、それをドラマや映画が真似するようになった、という感じでしょうか。

他にも監獄居酒屋とか給食居酒屋のようなメニューや内観にこだわったテーマ居酒屋も流行っていますが、ああいうインパクトの付け方もあります。

とりあえずビジネスを作る時はインパクトが重要で、それはコンセプトだけでなくあらゆる部分においても同じなんだ、ということは覚えておいてください。

ということで、今日もありがとうございました!

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